2023年5月海外航空券の現状は?
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海外航空券担当
【留学の際に必要となる航空券が、近年値上がりしている理由をご説明します!】
海外留学を考える際に必要となってくる航空券ですが、この数年でかなり値上がりしたと感じている方も多いのではないでしょうか。かつては「格安航空券」というと、経由便などを使えばかなりお値打ちでした。もちろんノーマル運賃と比べれば、今でもお値打ちにはなっていますが、以前から海外旅行をしていた方にとっては高く感じてしまいますね。
今回は、航空券が値上がりしている背景をご説明します。少しでもお得に航空券を手配するためにも、仕組みをご理解いただきたいと思います。
■価格設定の仕組み
以前は航空券の料金は出発日によって固定でしたが、現在は多くの航空券の料金はダイナミックプライシング(価格変動制)が取り入れられています。需要と供給のバランスで価格が変動するため、空いているフライトは安くなり、混んでくると値段が上がってきます。
予約は約1年前からできるので、予定が決まっていれば早めに予約した方がお得ですが、直前の予約となると料金がどれくらい上がってくるのか予想が難しくなります。
■フライトの便数
コロナで急激に落ちた便数ですが、今年に入ってかなり増えています。それでもまだコロナ前の6割程度となります。海外に行きたい人は急速に増えていますが、まだまだ少ない便に多くの予約が殺到すると、当然航空券の料金が高止まりとなります。
需要の高まりに応じて便数が増えることで、以前のように価格競争が起こってくれれば値段も下がってくると思われます。しかし状況は急速に変わるわけではありません。
■燃油サーチャージ
航空券の他に燃料代として別途かかる代金で、こちらも状況に応じて変動制となっています。ロシア情勢なども関係し、コロナ前と比べてかなり上がっています。
2019年の燃油サーチャージと比べてみると、2023年はおよそ4倍ほどになっています。例えばハワイ行き往復航空券の燃油サーチャージは、2019年には12,000円だったのが、2023年は48,000円です。
この料金がかなり大きな割合を占めてしまうので、航空券トータルの料金が上がってしまいます。
■まとめ
海外旅行が本格的に回復しだしていますが、航空券代が以前のようにすぐに下がるというのは難しいかと思います。
理由の一つは、中国で長く続いたゼロコロナ政策のために中国系航空会社の国際線がいまだに完全には復活していない点です。早く復活して以前のように挑戦的な価格を出してくれることで、価格競争が進むことが期待されます。
もう一つは、ヨーロッパ線がロシア上空を避けて飛んでいることで以前よりフライト時間が長くなり、乗務員などの経費も上がってきている点です。こちらも早く世界情勢が落ち着いて、以前のような最短ルートで飛べるようになることを願うばかりです。
JSTでは留学先の手配と合わせて航空券も手配いたします。その時に最善な方法をお調べしてチケットを予約手配しますので、ぜひ早めにご相談ください。
※詳しくは動画でも説明しています。