2013年09月17日 ヨーロッパ

フランス留学で大切なこと

永田 亜実さん

この体験談を書いたお客様

永田 亜実さん

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【EUROCENTRES Paris】

私はこの留学を通して、フランス語はもちろんのこと、ほかに2つのことを学びまし た。相手の文化を尊重すること、自分の意見を言う大切さです。 一つ目については、ステイ先で感じたことです。文化が違うなんて当たり前にわかっていました。しかし、実際に違う文化に飛び込んでも、癖で日本と同じように振る舞ってしまうのですよね。

電気の使い方や、洗濯など、日本では健康や清潔を保つためならもったいぶらない習慣がありますが、フランスでは違う、ということを身に染みて感じました。なかなか慣れず、何度も同じことをしてしまったのは、自分の甘さと、相手の文化に同化することの難しさから逃げていたからだと思いました。

どんな時も、自分はお客様ではない!ということを忘れてはいけないと思いました。一部屋貸してもらっているということを念頭に置き、自分になにが足りないのか、と考えた時、やはり相手の文化をしっかりと理解することでした。そこから、相手の文化を尊重して生活することの大切さを学びました。

2つ目については、学校で感じたことです。日本の授業といえば、座って静かに講義を聞くという受け身の授業が多いですが、海外では、積極的に生徒の意見を取り入れるという授業がほとんどです。はじめのうちは、先生に当てられるまで意見が言えなかったり、言っても声が小さくてほかの生徒に揉み消されてしまったりという繰り返しでした。

日本人的考え方からいうと、恥ずかしいとか、出しゃばり、授業妨害に近いと感じることも多々ありましたが、ほかの生徒はそんなこと思わず構わず、どんどん言っちゃえ!という勢いがありました。ここで黙っていたら、留学している意味がないと思い、思い切って自分の意見を言ってみると、授業に参加しているという充実感が味わえたのですよね。

でも大変だったのは、午後の授業です。私は25時間コースにしたので、午後に授業がある日がありました。その授業では、自国文化をみんなに説明したり、フランスの文化について話し合ったり、長文を読んで問題を解いたりと、クラスも朝のクラスより一つ上に入れてもらえたのですが、周りが話せる人ばっかりで、自分の意見を言うことにためらいがあり、克服するのに一週間くらいはかかりました。

みんな自信をもって話していますが、よく聞いてみると文法が間違っていたり、活用がぐちゃぐちゃだったりと、ミスしていても構わない!とにかく話そう!なんていうきっかけが、自分の殻を破ってくれました。ミスしてもいいから、自信をもって自分の意見を言う!日本では少しやりにくいですが、なかなか気持ちがよかったです。

たった3週間でしたが、とても濃い3週間になりました。留学に行く前から、前に書いた2つのことは耳にしていたし、日本と違うのは当たり前だから大丈夫だろうと読み流していましたが、実際に行くとやはり引っかかるのは、同じなのですね。たぶん、この文章を読んでくださっている人の中にも、私と同様に、体験者は口をそろえて同じような体験記しか書かないじゃないか!なんて感じる人がいると思いますが、想像以上に簡単にこなせることではありませんでした。

でも、これは苦労したことではなくて、次々と新しい発見ができるので、私は、面白かった・よかった思い出に分類します。また、言葉では表しにくいですが、不思議な感覚でもありました。

苦労したことといえば、トイレが一番に浮かびます。ウエットティッシュは旅の必需品だと思います。公衆トイレはとっても、きれいとは言えません。でも、お店に必ずトイレがあるというわけではないので、どうしてもというときは、使うしかありませんでした。汚いからといって、拭きすぎるとトイレが詰まるので、困りました。

美術館や、レストランは比較的きれいでしたが、バックをかけるフックがなく、みんな取っ手に掛けるから取っ手がぐらぐらになっているなど、となかなか驚く点が多かったです。トイレに困りたくない人は、一日のうちに美術館やレストランなど、きれいなトイレがありそうなところを取り入れるのも、作戦だと思います!

あとは、学校には、スペイン語圏、ポルトガル語圏の生徒が多く、コミュニケーションをとることはなかなか大変です。特に、フランス語を習いたてだと、英語とフランス語がごちゃ混ぜになってしまったりするので、たとえ相手が英語を使っても、フランス語で返すのが手っ取り早いです。

たいていの外国人は、自国の授業でも会話中心の授業を取り入れていることが多いので、フランス語は理解してくれます。そして授業後は、思いっきり楽しむ!!自分で計画を立てて観光することは、意外と難しかったですが、 とても楽しかったです。目的なしで歩いて、公園で本を読んだり、寝たり、ちょっとパリジャン気分を味わうのも、留学で来ている人の特権だと思います!

この3週間がとても充実したものになったのは、何かあったときはすぐに頼れるJSTさんがいたからです。安心して過ごすことが出来ました。初めての一人旅だったので、お金の使い方もわからず、生活管理もできるかなど、家族にはとても心配をかけたと思いますが、そっと見守ってくれたので少しは自立できました。(実は、3週間のうち、たった2回しか連絡をしませんでした!でも、その分 Facebook に毎日写真を投稿してい たので、それはそれで安心できたそうだったので、この方法もありだったなあと思っています。)

多くの人の支えが私にとっての安心につながり、たくさんの良い経験をすることができました。その人たちに感謝するとともに、その人たちのために、もっともっとフランス語を上達させて、今度は一年留学、永住を目指してがんばりたいです。新たなる目標に向かって努力し続けます!この留学を通してフランスが一段と好きになりました。長くなってしまいましたが、本当にありがとうございました。